相続には各種名義変更やら法律的な手続きも含めて実に様々な手続きが存在しますが、その手続きの中には期限が定められているものもあるため、ある意味時間との戦いともいえる要素を含みます。そこが他の家事手続きと異なる、相続の特徴ともいえるでしょう。
期限付きの手続きの代表的な例としては相続放棄や限定承認をする場合や、税申告になります。
放棄に関しては三か月以内、税申告に関しては１０か月以内と期限が決められています。

特に税申告を行う際、場合によっては税理士へ依頼する必要性も出てきますので早めに対応する必要があります。

その税理士への相談のタイミングは様々ですが、近年では相続税の増税の影響もあり、生前のうちから何かしらの対策を講じる方が増えてきているように感じます。
確かに早めに対策を行うことで、節税の面でも大きな効果を期待することができますし、何より実際に相続が起こった際にも慌てずに済みます。

予め信頼出来る税理士を見つけておけば、いざという時も安心して全て任せる事が出来ますし、相続税における生前対策はこれから主流になりつつあるようですね。

どうしても相続というと自分の死後の事ですから積極的に考えたくないと思われる方が多いですが、事前の準備を行う事で後の負担が軽減できる事を考えれば、必要な手続きだと割り切ることもできるのではないでしょうか。
何も専門家へ相談に行くことだけが相続対策ではありません。
今からでも自分で簡単に出来る事はあります。
まずはちょっとした財産目録を作ってみる、負債も含め資産を調べてまとめてみる、これも空いた時間に整理がてら気軽に行える立派な相続対策のひとつといえるでしょう。