独立や開業、起業を考えた際、今の日本の場合だと個人事業・株式会社・合同会社、ＮＰＯ法人などの法人形態も含めると実にたくさんの事業形態があります。
どのような事業形態で開業するのが一番いいのか、なかなか簡単に判断することは難しいのではないでしょうか。
しかし勘違いしないで欲しいのが何も独立開業するからといって、会社設立しなきゃいけない、なんてことはありません。
リスクの少ない個人事業からスタートさせある程度の売り上げが出てきた頃に法人化する選択肢もあります。

要は何が一番自分に最適なのかを考えて選択すればいいだけです。
当然ですがそれぞれメリットデメリットが存在します。
わかり易い例として今回は個人事業と株式会社設立のメリットデメリットについて簡単にご説明します。

まず個人事業の場合ですと開業に手間がかかりません。
書類さえ整えてしまえばすぐにでも事業を開始することができます。
一方会社設立の場合ですと様々な会社にまつわる事項を決め、定款を作成・認証を受けてそれを法務局へ登記しなければなりません。
商業や所在地や役員、登記事項に変更があればその都度申請が必要になりますし、廃業の際にも費用が発生します。

ざっと登記までかかる費用は資本金の他に２０～３０万円程度。
この段階でもうすでに個人事業と会社設立の場合費用の差が出てきてしまいます。
この時点で設立費用が無駄だと考える方は個人事業から始めた方がいいでしょう。
個人事業からの法人成りはいつでも意外と簡単に出来てしまいます。

しかし会社設立、法人ですと何かと社会的信用が高いのは事実です。
取引や賃貸契約求人広告や金融機関からの融資の際には何かと有利に働くと言われています。
経営者やその家族も社会保険へ加入することができますし、個人事業の時と異なり大きく稼いだからといって税率が上がるわけではありません。

リスクの少なさからいえば一見個人事業から始めた方が安全なような気がしますが決めるのはご自身です。
せっかく覚悟を決めての独立開業です。
ご自身に最適な事業形態を選択したいものです。