税理士の基本業務
税務事務に関するスペシャリスト、専門家として税理士という国家資格があります。
試験は年に一度開催され、全11科目の中から5科目に合格しなければなりません。
難易度は他士業同様かなり難しく、受験するためにも受験資格というものが必要になってきます。
つまり誰でも簡単に受験出来る試験ではないのです。
しかし科目別合格制度を取っているのも特徴で、一度に5科目すべてに合格する必要はありません。
毎年一科目ずつ合格を目指して長い時間を経て有資格者となる方も多いのです。
一度合格した科目は生涯有効なので、計画的に粘り強く勉強していけば突破の道は開けてくる資格と言えるでしょう。
そのため合格者の平均勉強時間は7.8年とまで言われています。
苦労して税理士試験に合格したのちは税理士会の名簿に登録して晴れて税理士として活動する事ができます。
独立開業する方もいれば会計事務所や企業に所属する勤務税理士として活動する方もいます。
体感的にはやはり独立開業なさる方の方が多い資格です。
一般的に税理士が行う業務というのは税務に付随する業務が大半です。
具体的には税務署へ提出する書類(申請書や請求・不服申し立て)を依頼者に代わって代行代理したり、税務調査に立ち会ったり、法令に基づき税務書類を作成したり、税務に関する相談を受ける事を主な業務としています。
簡単に言うと確定申告の書類を作成したり、その書類を役所へ持っていったりする事を専門として行っているのです。
税務代理、税務書類作成、税務相談、これらの三つの業務は税理士の独占業務であり他士業が侵す事の出来ない職域になります。
つまり税理士以外の者が税金に関する相談を受ける事も厳密には禁止されているのです。