今の飽食の時代において、飲食店などの外食産業は非常に苦しい立場に立たされています。
なんと、飲食店開業からわずか三年で潰れてしまうお店は、全体の約三割と言われています。
そのうちの約九割が脱サラして開業した経営未経験者などが占めているという恐ろしい統計があるのです。
つまり飲食店はお店を開くのは比較的簡単、でも存続させるのは非常に難しい産業といえるでしょう。

どの飲食店経営者にとっても、売上アップは第一目標であるかと思います。
しかしどのようにすれば売上アップ出来るのか、悩んでいるのではないでしょうか。

しかし単純に売上アップだけを目指しても、利益は増えません。
売上アップは経費削減とセットだという考え方を持ちましょう。
せっかく売上アップが叶っても、出ていく支出部分が増えれば、利益は以前と何も変わりません。
それどころか忙しさだけが加算されてしまいます。
そうならないためにも、売上アップを考える前に、まずは人件費を含む経営経費に無駄がないか徹底的に分析する必要があります。
これは緻密な計算が必要になってきます。
飲食店の経営者はご自身もプレイヤーである事が多く、こういった分析に関してはおろそかになりがちです。
しかし日々の帳簿つけを始めしっかりと経費について把握していなければきちんとした数字は出てきません。
面倒でも省いてはいけない部分だということを自覚しましょう。

無駄を省いてから、では具体的に売上アップするための方法を考えましょう。
例えば広告を出す、ホームページを改装する、ビラ配りをする、ランチを始める、メニューや価格の見直しをする、等の具体的な対策は、全て無駄を省いてからです。