事業継承の流れ
事業継承とは会社経営者であるオーナがその事業全般を後継者に承継させる手続き全般のことをいいます。
この事業継承を行うにあたり、一番はじめにやらなければならないことは、会社を取り巻く状況・環境を正確に把握しなければならないことです。
すでに親族や社員の中で後継者が決まっている場合でも、後は引き継ぐだけという場合でも、経営者や会社の負債も含め資産状況などを抜かりなく調査し、どのようなカタチで進めるのが一番ベストなのかを検討し、最もリスクの少ない方法で事業継承を行いましょう。
特に気を付けて調査したいのが以下の点になります。
まずは会社の経営資源であるヒトモノカネについて、負債についての把握と整理。
次に経営者自身の資産状況や健康状態。
そして相続において予想される諸問題について。
では実際事業継承を実施するとなると、どのような流れで手順で行うべきなのか計画書を作成しましょう。
今すぐ出来る手軽なものから、後継者の育成など長期間かけてゆっくり少しずつ行うべきものなどがあり、ここの部分はその会社によって異なります。
しかしどのくらいの時間をかけて事業継承を行うのか、これは一番始めに決めておかなければなりませんね。
一日二日で簡単に実施できるものではないので、余裕を持って取り組む事がベストでしょう。
事業継承とは何も後継者を決めることだけを指すのではありません。
相続税対策や、株式などの資産の運用の方法や、登記や遺言書の作成など相続全般と絡んで考えると非常に有効的に手続きを進めることが出来るかと思います。
そうなると税理士やファイナンシャルプランナー弁護士司法書士など複数の専門家への相談が必要になるケースも多いので、早めの相談を心掛けましょう。