税理士とは税務関係の業務を専門に取り扱い士業の事で、国家資格になります。
税理士になるためにはまず税理士試験に合格しなければなりません。
税理士試験は年に一度、毎年８月に札幌市・仙台市・名古屋市・金沢市・埼玉県・東京都・大阪府等を試験地として実施されます。
しかし誰でも税理士試験を受験できるわけではありません。
試験を受験するためには受験資格というものが必要になります。
法学部や経済学部などを大学あるいは専修学校で修了した者や、簿記試験上級者の者、税理士事務所や会計事務所での実務経験が三年以上ある者のみ受験できます。
受験の窓口の段階から狭き門といってもいいでしょう。
当然合格率もとても低く難しいです。
しかし税理士試験の他試験と異なる点は、科目が選択できる上に、科目別合格制度が設けられている点です。
試験科目は全部で１１科目あります。
その中で必須科目もありますが、どの科目を受けるか自分で選択できます。

試験合格するには、全１１科目の中から必須科目あわせて合計５科目に合格すればいいわけですから、自分の得意分野から選択する事ができます。
しかも何も必ず一度に５科目すべてに合格する必要はありません。
毎年１科目ずつ受験してもいい事になっています。
しかも有効期限はありません。
一度合格した科目については一生涯有効、というわけです。
そのため、計画的に長期的に勉強する事が可能で、働きながら資格取得を目指す方も大勢いらっしゃいます。

試験に無事突破したのち、税理士会へ登録申請し、それが認められれば登録番号と氏名が官報にも公告されて、晴れて税理士として活動することができます。